[MADMAX 怒りのデス・ロード]かっこ良すぎて笑いがとまらない:映画のイラストと感想

ぶっ飛んだ設定、ヘビメタのようなクレイジーとしか言いようのないキャラクター、とんでもない演出。
それなのにかっこいいという、訳の分からない作品。本当に70歳近い監督が作る映画なのか?と度肝を抜かれました。

というか、ハッピーフィートの監督ってマジで?

シャーリーズ・セロンの元々の美しさを知っているファンとしては、フュリオサのキャラクター造形が語る事態の過酷さは強烈
目次

視聴方法

作品情報

原題:Mad Max: Fury Road(2015)
制作:Village Roadshow Pictures / Kennedy Miller Productions
公開:2016年9月(日本)/ 2h
監督:George Miller
音楽:Junkie XL

参考

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』公式サイト

Mad Max: Fury Road (2015) – imdb

Mad Max Movie (@MadMaxMovie) / Twitter

トレーラー

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』予告1【HD】2015年6月20日公開

あらすじ

元警官のマックス(Tom Hardy)は、愛車で荒野をさまよっているところを、荒くれ者の一味に捕らわれる。ボスであるイモータン・ジョー(Hugh Keays-Byrneは周辺一帯の土地と資源を牛耳る独裁者。マックスは逃亡を図るも失敗し、焼印を押され、輸血袋として使い捨てられそうになっていた。

その頃、イモータン・ジョーの部下たちが資源を調達するミッションの大隊長を務めるフュリオサ(Charlize Theron)は、部隊を率いて巨大なタンクローリー運転しながらも、途中でコースを外れたことが問題になっていた。実はフュリオサは、イモータン・ジョーの子供を産む役目の「妻たち」を密かに乗せて逃亡するつもりだった。

激怒したジョーは、彼を崇拝する部下ウォー・ボーイズたちとともに、フュリオサと妻たちを車で追いかける。身体が弱く死期の近いウォー・ボーイズの一人ニュークス(Nicholas Hoult)は、「輸血袋(マックス)を車に括って同行すれば戦える、戦って死ぬ」と主張する。

生まれ故郷だという「緑の大地」を目指すフュリオサと、マックスを連れたイモータン・ジョーの部隊とが、カーチェイスをしながら激しい戦いを繰り広げる。

感想(ネタバレ)

キャラ、展開、デザイン、世界観、なんかもうとにかく狂ってる!としか言いようがない!笑

1979年に公開されたジョージ・ミラー監督のマッド・マックスから36年。主人公マックス役が、メル・ギブソンからトム・ハーディになった新しいマッド・マックス 怒りのデス・ロード
実は観る前の個人的な期待値としては、「面白そうだけど不安がある」というのが正直なところでした。元々のマッドマックスを見たことが無くどんな作品か知らなかったし、30年越しの続編で、しかも監督も同じで、新規の自分でも楽しめるのか?と思ったんです。

が、観始めたらそんな心配は一瞬で吹き飛びましたね…。 なんでこんな作品が生まれたんだ?と不思議になって慌てて過去作3作も履修して、「あ、最初からクレイジーなエンタメ作品だったんだ…」と腑に落ちたんです。今ではかなりお気に入りな映画のひとつになりました。 本当にすごい監督です、ジョージ・ミラー

とにかく逃げたい、目的地に急ぎたい、それを阻止したい、というカーチェイスがメインのストーリー。それだけ聞くと面白いのか甚だ疑問なのですが、前述したように、世界観がぶっ飛んでいる上に演出もぶっ飛んでいるので、見たことないようなぶっ飛び映画になってました。

核戦争後の世界を生きるマックスかっこいい!

草木も生えない荒廃した大地、水もない。
巨大な砂嵐のなかでは、ハリケーンと雷が巻き起こる。
誰もが貧しく、過酷な環境で、労働はなく、誰か目の前を通れば奪う。 北斗の拳ばりの世紀末感。マネかな?思いきや全然違う。北斗の拳の方が後なんですよね。

主人公はメル・ギブソンのこれまでのマックスよりも、状況がちょっとコミカルなところが楽しい。いきなり捕らえられ、「輸血袋」として車の先端に括り付けられる。付けられた拘束具が取れなくてひたすらガチャガチャやってる。かっこいいアクションとこのコミカルさが緩急をつけてくれることで、見ていて怖すぎないし疲れないという素晴らしさ。

マックスはただただ巻き込まれ、ラストまで名前すら告げず、終われば去っていく。無口なこの男自体に過去やストーリーは描かれず、その渋い存在感で何となく感じるのみ。マジでかっこいい!

すんごい車がカーチェイス

この映画の80%くらいはカーチェイスで走り続けています。ことの発端は、大隊長のフュリオサが、イモータン・ジョーの「妻たち」を連れて脱走するところから始まります。

逃げるのは、フュリオサの愛車で、1番巨大でパワーのあるタンクローリー

慌てて追跡するのが、イモータン・ジョーが引き連れる全軍(車)。中でも度肝を抜かれたのが、太鼓と数名の奏者をのせてドンドコする車、スピーカーが着いた巨大な車です。男が括り付けられ、ヘッドから炎が噴き出すギターをかき鳴らすと軍団の指揮が上がる、というシーンでした。初めて見る絵ヅラすぎて、でもなんか盛り上がるそのシーンに笑ってしまいました。

途中で襲ってくる「ヤマアラシ」と呼ばれる別の一味は、ハリネズミのようなトゲトゲに覆われた車や、ショベルカーを乗せた車で追ってきます。

他の一味はキャタピラの上にスポーツカーのような本体が乗っていて意味不明だけど一度見たら忘れられません。

おかしな車が爆発したり、クレイジーな奴らが引き摺られたりしながら、止まっている時間はほぼなくずっと走り続けます。

とはいえ、泣ける

そんなぶっ飛んだ映画ですが、反面、シンプルなアクション映画だからこそ、際立つテーマもあります。
ジョーに「モノ」として扱われる女性たち。彼女らの反乱の物語です。

フュリオサの何としてもジョーから離れるんだ、故郷に変えるんだという姿にはうるっと来ましたね。大怪我をして朦朧としながら「故郷」とつぶやく彼女に、マックスも思わず動揺していた姿にこっちも動揺。名前を聞かれても拒否していた名前を告げて励ましたりして…その時初めて、マックスに抱えられるフュリオサの頭の小ささ、華奢さを感じ、泣けました

そして、なんか憎めないウォー・ボーイの存在。
死期が近く、輸血をしてなんとか生き長らえている、白塗りの青年たち。(血色が悪いのかな?)
フュリオサ側に寝返って大活躍のニュークスについては、口元に銀のスプレーをかけられ、死んだら英雄の館に連れて行くと言われ、泣きそうになりながら喜んでいるシーンは、よくわからないけど良かったね!と感動しました笑
彼ニュークスもジョーの「モノ」から脱却して、短い生涯を、熱中することに捧げ見事に散りました。かっこよかった。

[MADMAX 怒りのデス・ロード]イラストと感想|まとめ

観る前は、伝説的作品の続編という事で不安だったけど、観てみたら最高に好きすぎる映画だと判明した映画でした。本当に最高!3回くらい観ましたが、見返すたびに「馬鹿だな〜(賛辞の言葉)」と笑いながら、後半は涙しているという…。
アートブックが発売されていますので、クレイジーなアートワークの数々も、これからチェックしたいと思います。

では!

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OST

Mad Max: Fury Road (Original Motion Picture Soundtrack) [Deluxe Version] – Youtbe Music

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